日々のあれこれ

igrekw.exblog.jp
ブログトップ
2011年 08月 31日

お買い物

今回のGINZAはお買い物特集。
ちょっとお買い物観について書いてみたいと思います。

昔はもうコムデギャルソンフリークだったので、とにかく
買いまくっていました(笑)
学生時代のバイト代は、ほとんどコムデギャルソンに捧げたと言っても
過言ではありません。
そしてそれと同時に、家具や建築も好きだったので、インテリアにも手を伸ばし、
(というのも、服ばっかりにお金をかけて、部屋は気にしない、というのが
嫌だった)美味しいものも好きだったので、食べ歩いたり、あるいは自分で作ってみたり。
そうこうしているうちに、料理もできるようになりました。
衣食住の三角形のバランスがとれるように、色々なものを買い漁る日々。
ただ、闇雲に何でも買うのではなく、一つ一つ吟味して、本当に必要で、
自分の部屋に置いたり、着たりしたときに嫌じゃないか?イメージができるか?
そして「きちんとしているか」というのがキーでした。

きちんとしたもの、それは経年変化に耐えうる、時間を越えて評価できるもの。
しっかりものを選んできたおかげで、うちには十年以上使っているものがたくさんあります。
毎日目に入ってきても、飽きずに使え、かつ美しいもの(金額は全く関係ないです)。
引っ越しの時に捨てるものがたくさんある、というのが信じられないのです。
うちには捨てるべきものは何もないので、引っ越しは大変なのですが、何年も
かけて妥協せずに集めてきたものに囲まれていて、幸せです。
子供の頃に誰もが持っていた、宝箱。今は宝箱の中に住んでいるとさえ思えます。
これからも宝物が増えていくんでしょう。。。うーん、箱がいっぱいになりそう。

そして今、教室でいくつかの料理道具を扱わせて頂いています。
全て自分が使ってみて、納得し、心からお勧めできるものだけをこちらから
お願いして、販売させてもらっています。
そして生徒さんには「買ってください!」と言うようにしています。
それはなぜか。単純な答えですが、いいものを作っている会社も、
売れなければ作り続けていくことができなくなるからです。
本当に、本当にまがい物だらけの世の中で、とにかく安いものが
売れるこの現状。安くて、使い捨てで、経年変化に耐えられないもの。
洋服、本、家具、食べ物、建築、全てのジャンルに蔓延していますね。
(作り手の意識からおかしいと思ってますけど。ゴミを作るな!安くて
いいものもたくさんありますが、見極める目が必要。)
そんなものばかりが売れて、真面目なもの作りをしている職人さんたちが
仕事をできなくなり、いいものを世に出すことができなくなったら、
それはとても悲しいことです。想像したらゾっとします。

買い物をする時に、頭に置いておきたいのは、
「人よりものの方がずっと長生きする」ということです。
時を経てアンティークになるか、ゴミのまま残るか。

イタリアで買った安いアンティークのお皿があります。
ヒビが入っていたので、直しに出しました。
「かすがい」という直しの手法で直してもらいましたが、見積もりは
そのお皿を買った値段の3倍(難しいやり方なので値段も高いのです)。
そのかすがいを友人は銅で作ってくれました。
皿の絵柄が深いこげ茶で、使っていくうちに銅のかすがいに緑青が入って、
より美しくなるのではないか、という理由です。
もしこのお皿が、無事に壊れずに100年、200年経った時、私たちはもうどこにも
存在しませんが、誰かがまたこの緑青のふいたかすがいを美しいと思い、
使い続けてくれたらどんなに素敵なことだと思いませんか。
ゴミを出さない、というのはそういうことではないでしょうか。

f0224982_0261030.jpg

[PR]

by igrekdoublev | 2011-08-31 00:26


<< コントロールすること      コンランショップの枕 >>